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インタビュー9

ハマ もっと選択の幅を与える必要があると思うんですよ、音楽をもっと楽しみたいと思っているのであれば。でもだとしたら、むしろこっちの責任というか。4つ打ちが流行のビートだったら、かっこいいやつだけ残って欲しい。かっこいい4つ打ちをやるバンドの恩恵で、大して演奏も出来ないような奴らが同じように叩いたら同じようにノレます、というのは違うよっていう。それは先人に対しても失礼だし、ロックバンドに対しても失礼だし。そういうことは言っていかないと。こっちもそれで生活しようとしているし、それで楽しませようとしているんだから、これくらい言う権利はあるのではないかなと思います。なんか弱肉強食感がないというかね。カッコいいものだけが残ればいいと思ってます。だからこれで俺らがどうなろうと、いま言った様なことに変わりはないから。その自信はあるので。

―弱肉強食って言葉が出たけど、いまの若いバンドってあんま声を大にして言ってるイメージがない。ただ、しょーもないバンドにそんなこと言われても困るしね。でも、OKAMOTO’Sはちゃんと幅があるからさ。出来るから。だから言っておくべきやと思うよ。

コウキ Dragon Ashのkjさんが「90年代初頭のバンド同士はそういう感じがあったんだよね。いまはそういう印象があんまりなくてピースフルな感じでいい気もするけど、それでいいのかなって思う。」と話していて。

ハマ ぶっちゃけ今も残っていてバリバリやってる人たちは、みんなそういう事を言ってきた人たちじゃないですか。いま、好き嫌いをハッキリ言うと「なんでそんなこと言うの?」。そんな争いじみたことは…、と。ただ、音楽シーンという括りで言うとアイドル界の方が昔のロック・シーンのピリピリした感じで、年々ブーム化が凄いじゃないですか。プロレス感というか。俺たちがいるフィールドはちょっとヌルいなって思う。

ショウ ずっと音楽を続けている人達も、もうそういう事言い飽きてきている節もあるだろうし。

ハマ だからこそ、そういう人たちが声を出して俺らのことを褒めてくれているんだと思うんですよね、先輩たちが。

レイジ 思い返してたけど、OKAMOTO’Sってやっぱ凄いんだなって思っちゃった。だって、ロック畑の人たち以外とも俺らいろいろやったりしてますけど、すねてない訳ですよ俺たちは。やってるから、実際。肯定してるんじゃなくて、やってるからってのがある訳じゃないですか。じゃ、「ロックどうなのよ?シャキッとしようよ!」ってのは俺らにしか言えないなって思いますね。いまいろいろ回想してて、結構スゴっ!って思っちゃいましたね。

ショウ 「伝わんなくてもいいんだよ。」と続ける人も一杯いて。アウトプットの仕方を「もう誰にも伝わらなくてもいい。」というやり方に俺たちは逃げないというか。