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インタビュー6

―今回全11曲。作った曲を全部入れたって感じ?

ショウ いや全然ですね。厳選して厳選して。プリプロの時点で2日間で25曲、骨組みだけバンドで録ったくらい曲はありました。だから、惜しまれつつも今回入ってない曲もありますね。

コウキ ギリギリまで入れようとした曲もあったもんね。

レイジ 曲数があったってのはだいぶデカかったですね。アルバムのイメージが見えてなくても曲が結構あったから、どの曲をどう選んで、どう落とし所を見つけるかって悩めたし。何も見えてなくて、曲もなくてやるのとは全然違う。

ショウ 『OKAMOTO’S』は俺の中でヴィジョンが見えていたので、それをみんなに伝える作業としてレコーディングしていたんです。俺が「いや、そっちじゃなくてこうなんだよ。」と言いながら作っていたので。でも今回は、「そこからもう1ステップ上がるには何が必要か?ちょっと分からないからあらゆる曲を作るよ。」という感じで曲を作っていって。そこから「みんなどう思う?」と4人で考えていった感じですね。だから、レコーディング・ドキュメンタリーを見ていても、俺は真ん中にいてみんなが言う事をなるだけ聞こうとしていて。

―それは今までとは違う形なんや?

ハマ 『OKAMOTO’S』と比べると、はっきりそうですね。『OKAMOTO’S』はショウの全仕切りだったんで。

ショウ 前回はイメージがはっきりとあって。もちろんみんなの持ってきたフレーズもたくさん入っていますが、大きい柱は俺が作っていましたね。それに比べると、今回は明らかに違いますね。

―そして、全11曲でトータル40分ないフォーマット。

ハマ 最初にアルバムどうするって話になった時に、提案したんですよ。絶対短い方がいいって。いま、家でじっくりCDを聴くという感覚がもう無くなっている現実があって。大概みんなウォークマンとか携帯プレイヤーで音楽を聴いている。そうなると、出社・出勤・通学で家を出て、学校や会社までだいたい30〜40分くらいの人が多いじゃないですか?それより長いとアルバム終わらないじゃないですか?「そこから帰り道にまた続きから聴くのかな?」と思ったんですよ。そう考えると、アルバムの最後の曲などを一生聴かない人もいるんだろうなと思って。レコードを聴く人間にしたら、そんな感覚はないですけど、もうメディアとしてそれは無視できないじゃないですか。だから、3分台の曲を中心にして最後の曲はちょっと長めにするか、と考えて。ほっといたらアレンジを長くするバンドなので。『マダラ』とか長いじゃないですか。

―あれはあれですげー好きやけどな。

ハマ いや、いいんですよあれはあれで(笑)。でも今回はそうしてみようと。