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インタビュー8

レイジ 焦ってないけど焦らないとまずいな、と。良くも悪くも、十代でデビューしましたけど、俺らも気付いたら23歳になってて。まぁでも幸せだと思いますけどね。この歳で、こういうことしっかり考えられていて。さらに同年代の仲間もいて、みんな同じ状況で。それで今回、こういうアルバムを作って、俺らが引っ張っていく、言っていく、ってことに気付けた。使命っていうか、自信もあるし。ハマくんが話したみたいに「何で評価されないんだろう?」って、そういう事を言っていくっていうか。噛み付いていくというか。ロックバンドなめんなよって感覚に気付けたタイミングだなと思いますね。

コウキ 同世代のバンドに関しては好きなバンドも一杯いるし、もちろん同世代じゃなくても好きなバンドは一杯いるんですけど。でもそれって実は自分の世界だけで、一般の人からしたら全然大した規模じゃないんだなと思わされることが多いので。俺は大学に行っていたけど、そこでは俺が聴いてきたバンドを1個も知らない人がほとんどだったし。フェスにたくさん人がいて盛り上がっているように見えるけれど、それも実際は小さいことなのかもしれないですよね。そういう人たちが集まってみんなで4つ打ちをやって、狭い世界の中で上がっていこうという様な考え方でやっていると、外には出れないしその中でどんどん小さくなっていって終わっちゃうんだろうなって思います。

ショウ イギリスっぽいね、日本ぽいね、など。もうそんな小さな枠に捕われる時代じゃないと思いますね。ジェイク・バグやストライプスの様に、ちゃんと音楽理解している人たちが世界で評価されていて、そういうアーティストが日本に来るとみんな「いいね!」って反応するのに。「そんなに俺たちだめ?」って思うし。

ハマ その差が全然分からないんですよね。

コウキ ストライプスが「俺らは別に懐古主義的なバンドじゃなくて、常に並列で音楽聴いていて、たまたまそこにあったからやってるだけ。」と話すと、周りは「わ!すごい新鮮じゃん、この考え方!」って取り上げていて。「いや、俺らそれデビューした頃から言ってたから。」ってすごく思って。

レイジ ストライプスとは対談して、考えてる事とか趣味とかがピッタんこカンカンでしたね。

ショウ 日本のロック・シーンって呼ばれているマーケットとは、また別物だとは思うんですよ。ストライプスやジェイク・バグは分かるんですけど。ただコウキが言った様に、小さい世界の中で縮こまってしまうのはイヤだな。