RELEASE

OKAMOTO'Sのギタリスト、
オカモトコウキ初のソロアルバムが完成!

オカモトコウキ「GIRL」

2019年10月23日(水) RELEASE

品番:SLRL-10045/価格:3,300円+税/仕様:CD

<購入者特典>
対象の店舗にて「GIRL」をご購入された方に、
オリジナル特典(オリジナルクリアファイル・ポストカード・デカジャケット)をプレゼント!
※特典は店舗により異なります。一部店舗で特典がつかない場合もございます。ご予約・ご購入の際にご確認ください。
※特典は先着順の為、無くなり次第終了となります。予めご了承ください。

【収録曲】

  1. 1. I GOT LOVE
  2. 2. それはマジック
  3. 3. LETTER
  4. 4. 石鹸
  5. 5. MORE
  6. 6. PARTY IS OVER
  1. 7. TEENAGER
  2. 8. 頭の中だけ俄然ポップ
  3. 9. いつもこんな
  4. 10. 未来で会いましょう
  5. 11. はやくかえりたい
  6. 12. GIRL

[楽曲タイトル誤表記に関するお詫びとお知らせ]

LIVE

オカモトコウキ 1st ソロライブ

  • 日時
    2019.11.05(火)
    OPEN 18:30 / START 19:00
  • 会場
    東京都・Veats Shibuya
  • チケット料金
    スタンディング ¥4,000(税抜)
    +1Drink代別途
  • お問い合わせ
    HOT STUFF PROMOTION
    03-5720-9999

<THANK YOU SOLD OUT!>

オカモトコウキ 1st ソロライブ追加公演

  • 日時
    2020.01.19(日)
    OPEN 18:00 / START 18:30
  • 会場
    京都府・磔磔
  • チケット料金
    スタンディング ¥4,000(税抜)
    +1Drink代別途
  • お問い合わせ
    清水音泉
    06-6357-3666

<オフィシャルHP先行>

INTERVIEW

OKAMOTO KOKI INTERVIEWPart 1

ここでソロアルバムを作ることによって自分の心残りも解消できるし、OKAMOTO’Sの次のアルバムに気持ちが向かっていけると思った

近年、OKAMOTO’Sのアルバムでもコウキくんがソングライティングしてボーカルもとる楽曲の存在感が増してきましたけど、ついにこのソロアルバムではシンガソングライターとしての表情があらわになってる。アーバンなAOR寄りの音楽が好きなのも、ロックギタリストとしての矜持が垣間見れるのも、すべてコウキくんの音楽家としての実像であることがよくわかる、ソロアルバムらしいソロアルバムですね。

ありがとうございます。OKAMOTO’Sのアルバムで初めてボーカルも担当したのが『OPERA』の「ハーフムーン」という曲で。ぶっちゃけて言うと、自分はあくまでバンドのギタリストだと思っていたので、ソロアルバムを作りたいという願望はそこまで強く持ってなかったんです。でもこうなった流れを説明すると、まず『BOY』が完成したあとにちょっとだけ時間が空いたんですね。

でも、武道館も含めてツアーもあったしそんなに空いてないでしょう。あと映画『HELLO WORLD』の劇伴制作もあったし。

まぁたしかにつねに何か動いているのでそこまでは時間が空いていたわけじゃないんですけど(笑)。でも、過去のアルバム用に提出はしたけど収録されなかった曲がけっこうあって。曲自体はいいんだけど、そのときのバンドのモードに合ってなかったり、デモの完成度が詰められてなかったり。その曲たちに対する心残りがあって。それでデモをそのタイミングでもう一回録り直してみたんですよね。自宅での制作環境や技術も『HELLO WORLD』のサントラ作りをきっかけに向上したのも大きかったですね。サントラも基本的に宅録で作った曲をそのまま採用しているので、宅録のクオリティもすごく上がったんですね。過去のデモの録り直しの延長線上で新しい曲もできていって、「アルバム1枚分くらいの曲があるな」と思って。一方でOKAMOTO’Sの10周年の一環でメンバーそれぞれの企画でライブをやりますという流れもあって。ハマくんは大阪でやりました、ショウさんは今度STUDIO COASTで生誕祭をやりますという展開の中で、僕が一番みんなを驚かさせる方法は何かなと考えたときにスタッフから「ソロライブをやるのはどう?」という提案があったんですよ。それが春くらいで。その提案に乗っかって「全部自分で準備して、ライブのメンバーも自分で集めるから、ライブ前に音源を出させてほしい」という話をスタッフにしたんですよね。

なるほど、そういう流れだったんだ。

そう。曲を作ってるうちに「これは次のOKAMOTO’Sのアルバムに入るものではないな」という曲も出てきていたし。OKAMOTO’Sのアルバムは『OPERA』以降、だんだん洗煉され、クールな作りになってきていて、『OPERA』『NO MOR MUSIC』『BOY』の3枚で一つのフェイズが終わったという感じもあると思うんですよね。この3枚が“大人になっていく過程”を描いた三部作だとしたら、これはあくまで予想の話になっちゃうんですけど、次のアルバムはプロのミュージシャン、大人のミュージシャンとして今の時代にロックバンドがどのようにカッコいい音楽を提示できるかということがテーマになってくる気がするんですよ。かつポピュラリティにも富んでいて、「最先端のロックはこれでしょ」という作品を打ち出したいという気持ちがあって。そうしないとメンバーみんなのリアルなカラーに合わないと思うし。次のアルバムはそういうことも客観的に見て作るべきだと思うんですよね。そうなったときに現時点で作っている自分の曲は次のOKAMOTO’Sのカラーではないと思ったんです。だからここでソロアルバムを作ることによって自分の心残りも解消できるし、OKAMOTO’Sの次のアルバムに気持ちが向かっていけると思った。それでこのソロアルバムでもっとパーソナルに、もっと女々しく、もっとノスタルジックで、もっとメロディが立っている曲を出そうと思ったんです。あとは自分としてもOKAMOTO’Sのメンバーとして10年やってきて、武道館ライブも実現できたタイミングで、ここでソロアルバムを出すことで自分個人の今の実力を確認できると思ったし。ということもあって、ソロアルバムを作るならこのタイミングしかないだろうということで大急ぎで作ったんです(笑)。

そして、このアルバムは演奏もコウキくんが全部一人で弾いてるんですよね。

そうです。ギターはもちろん、ベースもドラムもキーボードも弾いてます。

演奏も自分一人で担うことでコウキくんの音楽的な独力をパッケージできると思った。

そういうことです。あとは、うちのバンドメンバーがプレイヤーとしてすごく優秀で魅力的な人たちなので。メンバー以外のプレイヤーに弾いてもらう理由づけまでして他のプレイヤーを呼ぶとなると、よっぽど優れた人じゃないとダメだと思って。それならギター以外の楽器も下手でもいいから自分で弾いたほうが意味があるなと思ったんですよね。でも、珍しくないですか? この世代で、いわゆるデスクトップミュージックじゃない、わりとアナログなバンド編成のサウンドを一人で録るって。ドラムに関してはけっこう機械の力も借りてますけどね。ドラムのパーツ別に録ってそれを編集したりとか。あとドラムの音作りに関しては黒猫チェルシーの啓ちゃん(岡本啓佑)にスタジオに来てもらってチューニングしてもらったんですよ。

ドラムテックで入ってもらったんだ。

そう。でも、フィルやフレーズ自体は打ち込みで作ったものとほとんど変わってなくて。デモの段階で歌詞までフィックスしているアルバムのカタチを一度作ってから「これだけ曲ができていて、あとは打ち込みを生に差し替えるだけでソロアルバムができるので作らせてください」って事務所にプレゼンしたんです。

OKAMOTO’Sのメンバーはプレゼン能力もみんな高いしね。

まぁハマくんほどではないですけど(笑)。

それにしても盛りだくさんの10周年だよね。

そうですね。すごく充実してますね。よく僕らはインタビューを受けるときに「10代でデビューして最初の1年がめちゃくちゃ忙しくて、1年でアルバム3枚リリースしたんですよ」って言ってたんですけど。『10’S』と『オカモトズに夢中』と『欲望』の3枚。でも、よく考えたら今年は『BOY』をリリースして、『HELLO WORLD』のサントラをリリースして、このソロアルバムを3枚リリースすると思ったら、やってること変わらないなと思ったんですよね(笑)。ただ、クオリティの話で言ったら全然レベルが上ってるから。すごくいい1年だなと思いますね。

初期衝動とはまた異なる音楽欲があるからこそできることだと思うし。今もどんどんアイデアは湧いてくるわけでしょ?

曲作りに関してはもう、絶対に枯渇することないですからね。それが売れるか売れないか、どういうタイミングでどう出すかは別にして。「曲が書けない」って言ってる人が信じられないくらいで。今は自分たちが武道館でライブもできたという自信もあるし、年齢も27、28になってきて見晴らしがよくなったんですよね。同世代で面白い音楽を作ってる人も周りにいるし、活動がしやすい状況にある。そうじゃないとソロアルバムを作ろうとは絶対に思わなかったし。

デビューしたころはソロアルバムを作る自分は想像できなかった?

全然想像もしなかったですね。「いつか」とも思ってなかったです。ここ2、3年の話でも想像してなかったけど、最初に「ハーフムーン」がOKAMOTO’Sのアルバムに入ったときに、あの曲も自分が歌おうと思って作ったわけじゃなくて、数ある曲の中から「こういう曲を作ってみたんだけど」ってバンドに提出して。そしたらメンバーから「すごくいい曲だけど、でもこれはショウさんが歌う感じじゃないよね」という話が出て。そのときにレイジが「この曲は絶対にコウキが歌ったほうがいいよ」って強く推してくれたんですよ。「じゃあわかった。やってみます」という感じで歌ったんですけど。そういう始まりだったんですよね。

メンバーが背中を押してくれた。

そう、あのときメンバーが客観的な意見をくれたのが今につながってますね。

最初に「ハーフムーン」を歌ったときに楽しいと思えた?

いや、けっこう消極的でした。僕はもともとロックやパンクが好きで、渋谷系的だったりAORっぽかったり、ちょっとアーバンな曲が好きになったのはここ数年なので。そういうロック的な価値観で言うと僕の声ってロック然とはしてないから。だから、そもそもの好みで言ったら自分の理想的なボーカルとはかけ離れてるんですよね。

このソロアルバムもネオアコ感が強くて、それがコウキくんの声質にすごく合ってる。

そう。それこそネオアコだったりフリッパーズ・ギター的な視点で見ると自分の声は成立するなと思って。ゴリゴリのロックにこの声が乗ると合わないけど、ネオアコ的な感じだったら合うなという発見があったんですよね。そう考えるとOKAMOTO’Sの10周年とは別の角度で感慨深いものがありますね。

INTERVIEW&TEXT by三宅正一

OKAMOTO KOKI INTERVIEWPart 2NEW!

バンドでは『BOY』でこれまでの総決算と回収をして、自分的にはこの『GIRL』で個人的な欲求を回収している

メンバーはコウキくんのソロアルバムがリリースされることが決まったときにどういう反応がありましたか?

みんな「いいじゃん、いいじゃん」って言ってくれました。

メンバーはすでにこのアルバムを聴いてるんですか?

聴いてると思います。まだ明確な反応は受け取ってないんですけど。まぁ、そこは照れもあるでしょうし(笑)。でも、ショウくんもハマくんも「いいね」って言ってくれたし、今回「LETTER」という曲をいわゆる推し曲にしようと思ってるんですけど、レイジは「『TEENAGER』のほうがいいんじゃない?」という意見をくれたり。みんなきっと気に入ってくれてると思いますね。

「頭の中だけ俄然ポップ」はロックンロールだったり、このアルバムにはオーセンティックなロックが好きなギタリストとしてのテイストも入ってるんだけど、さっき言ったようにネオアコ的な趣が強くあって。でも、細かいレイヤーでほんとにいろんな要素が入ってますね。「PARTY IS OVER」はすごくカオティックなサウンドが展開されていくし。

そう。BIG STARというパワーポップバンドのアレックス・チルトンというボーカルが大好きで。「いつもこんな」という曲にはアレックス・チルトンのテイストも入ってると思いますね。

この曲はちょいサーフロックっぽいニュアンスがありますよね。

ビートルズっぽい曲もあるし。

ちなみに一番古い曲は?

「いつもこんな」が一番古いかな。「BROTHER」のカップリング候補として「なんかホーリー」と一緒に提出した曲です。あとは「未来で会いましょう」という曲は『HELLO WORLD』の主題歌候補として作った曲なんです。

モータウンビートの曲だ。

そう。アルバムの曲の半数以上は今年に入ってから書いたものですね。最初は今まで作った曲の個人的ベスト10を集めたアルバムにしようと思っていたんですけど、結果的に新しい曲ができていって。

このアルバムってちょっと不思議な時代感のなさがありますよね。それがはレコードっぽい感触だなとも思って。

たしかに。そういう感じはあるかも。

それこそ「それはマジック」はレコードの針と盤のことを歌っていて。総合的にコウキくんのレコード愛も強く表出しているアルバムだと思いますね。

そうですね。時代感に関してはほんとに年代を問わない要素を入れたかったというか。ある種、このソロアルバムは賞味期限のないものを目指して作ったところがありますね。急に60年代っぽい要素が入ってきてもいいし、マッドチェスター的な要素が入っていてもいいし。一方で、次のOKAMOTO’Sのアルバムは今の段階では超時代的で、超最新のロックバンドの音でいいと思ってるんですよね。

「石鹸」ではラップ的なフロウのアプローチをしていて。

謎フロウですよね(笑)。

あれもコウキくんの脳内からナチュラルに出てきたフロウなんだろうなって。

密室っぽい感じですよね。部屋で一人で作ってるといろんな要素が出てくるんですよね。それこそ先日亡くなったと報じられたダニエル・ジョンストンみたいな脳内宇宙じゃないけど。だからこそ、全部自分に責任がのしかかってくるんですけどね(笑)。

一人だからこそ曲の着地をどこに設定するかという難しさもあったと思うんですけど。

そこはもう10年の経験って感じですね。ラフなところも活かしつつ、詳細な部分にも気を配りつつ。むしろバンドのほうが「演奏はヨレてるけど4人で演奏しているこの感じがカッコいいじゃん」ってなるのですが、ソロはそれがないので細かいところに気を配りましたね。

歌詞としては全体的にライブソングの体を成している曲が多いんだけど、「ここではない場所に移動したい」という欲求みたいなものが前に出ている曲が多いなと思って。

そうですね。基本的にはいつも「早く帰りたい」と思うタイプなので(笑)。移動するみたいなことは一つテーマなのかもしれないですね。そういう性格なんですよね。一人っ子だし(笑)。「はやくかえりたい」をショウさんが聴いて「これめっちゃコウキの感じだね!」って言っていて。

しかも弾き語り曲だしね。

そう。この曲は特にコミュニケーション下手で、郊外が好きで、全然シティボーイじゃない感じが全部出てると思いますね。

「石鹸」には〈欲望だけが渦巻く夜に吐きそう〉というフレーズがあったり。

そうそう(笑)。「そんな場所には行きたくないです」みたいな。そういう感覚はずっとありますね。

でも、OKAMOTO’Sのライブではステージ上で自らが熱狂をコントロールするようなところもあるわけじゃないですか。そういうときはどういう感覚になるんですか?

これはOKAMOTO’Sの4人みんなそうだと思うんですけど、熱狂の中に自ら入っていくんだけど、でもどこかでちょっとそういう自分を俯瞰で見ているところがあって。「おまえらいくぞ!」みたいなことをステージでは言わない人たちの集まりだから。

そこにツッコミを入れる人たちっていう(笑)。

そうそう(笑)。だからOKAMOTO’Sは今こういう立ち位置でいられるんだと思うし。

ラストを飾るタイトル曲「GIRL」はシンプルにめちゃくちゃグッドソングですね。

ありがとうございます。結果的にアルバムタイトルは『GIRL』になったんですけど。アルバムを作ってみたら「これは『GIRL』しかないんじゃないか」って思って。その理由として、一つはOKAMOTO’Sの『BOY』というアルバムがあって、その対比としての『GIRL』。OKAMOTO’Sの『BOY』には4人のメンバーが集まって乱暴に言うなら武道館でライブをするまで「週刊少年ジャンプ」的なストーリーがあったと思うんですよ。少年たちがロックバンドを組んで夢を見ながら10年を駆け抜けていたストーリー。一方でそのストーリーの中で出なかった個人的な女々しさや想いが対比としてあるなと思って。対を成すものとして『GIRL』というタイトルがいいなと思ったんです。あともう一つは『BOY』は『GIRL』の存在なしではありえないですから。

間違いない。

夢を見続けたり、向上心がBOYの中にあるとして、そのモチベーションになるのは結局GIRLの存在なしでは語れないなと思って。僕個人のこの10年間の曲作りや活動を踏まえても、バンドという面では『BOY』に集約されたとしても、その裏側で『GIRL』を意識しているところがあって。それを集約して『GIRL』というアルバムタイトルにしようという答えになった。バンドでは『BOY』でこれまでの総決算と回収をして、自分的にはこの『GIRL』で個人的な欲求を回収している感じなんですよね。いわば裏総括というか。だから、このソロアルバムを出して心置きなく次に行けるという感じなんですよね。

INTERVIEW&TEXT by三宅正一